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バレエの基礎力上達!〜足指編〜

みなさんこんにちは!

Ayuです。

今回は、バレエを上達させるために最も重要である1つ、「足指」についてお話していきたいと思います。

 

足指がバレエにとって大切な理由

バレエを極めていくにあたって、柔軟性や様々な筋力が必要になってくるのですが、見落としがちな「足指のトレーニング」を疎かにしている方をよく見かけます。

足指がどれほど大切かと言いますと、「180度開脚をするよりも大切」です。(分かりにくくてスミマセン)

バレエを習い始めたばかりのあなたも、プロを目指しているあなたも、みなさんに共通して大切なトレーニングになってきますので、しっかりと鍛えましょう!

ちなみに私は、先天的に左足の薬指が小指よりも短く、そのせいで左足だけ捻挫をしやすかったり、トウシューズで上手く立てなかったりというのを経験してきました。

それが薬指のせいだと気づいたのはプロになってから。

それまで、足の重心が親指側に傾きやすかったり、左足ばかり捻挫したりは別の原因だと思っていました。

ですが色々と勉強していくうちに、「薬指が短いせいで、小指側で踏ん張りづらく、親指重心になっている」と気づいたのです。

そして、捻挫のトラブル以外にも、内腿を肉離れした経験が3回ありましたが、これも親指重心で踊り続けていたせいで内腿に変な力が入っていたからだと知りました。

それに気づいてから指のトレーニングをしっかり行うようになり、怪我も劇的に減り、レッスンだけでなく、難しい振り付けでのポアントワークも楽にこなせるようになりました。

ではなぜ、そんなにも「足指」を鍛えることが大切なのでしょうか。

 

人間はみなさんご存知の通り、2本の脚で立っていますね。

その脚を支えるのが足裏であり、足指です。

近年、足指の筋力の衰えによって、「浮き指」という現象が多くの人の足に現れています。

浮き指というのは、足指に力が入っておらず、足指が地面から浮いている状態を言います。

実際に、本当に床から指が浮いている人は少ないかと思いますが、「指の腹にタコが出来る(指の腹が硬くなっている)」「足のかかとががさがさ」「指にマメやタコができやすい(トウシューズでの練習を除いて)」というのも、浮き指の症状の一つだったりします。

一見、「何の関係があるの?」と思われがちですが、正しい位置に重心がないせいで、正しく歩くことが出来ていないために、間違った場所にばかり重心がかかり、こういった皮膚のトラブルが発生しているのです。

また、外反母趾は、浮き指でなくても親指重心の人がなりやすい症状です。

 

正しい重心の位置とは

足指の正しい位置は、全ての足指が曲がらずにしっかり伸び、足指の指の腹と第二関節が両方床についており、指全体でしっかりと踏ん張れるところです。

そして、重心が親指側だけ、もしくは小指側だけ偏らず、「親指・小指・かかと」の3点で均等に重心が分散できている状態が正しい重心の位置になります。

まずは普通に立ってみて、自分の重心のクセを見つけてみましょう。

「普通に立っている時は大丈夫」という方も、バレエの第1ポジションや第5ポジションをしたとき、つまりアンドゥオールをしたときに親指重心になってしまうという方もたくさんいらっしゃいます。

これは、アンドゥオールという状態がどうしても親指重心になってしまいがちな姿勢なので仕方がありませんが、この記事を読んでくださっているあなたには、しっかりと改善してほしいと思います。

 

実際に改善していきましょう

改善するのに一番大切なことは、「常に気を付ける」ことです。

最初は大変かもしれませんが、身体は慣れると覚えてくれますし、それを支える他の筋肉も正しい位置に戻ってくれます。

まずは普段信号を待っているときや電車に乗っているときに「今正しく立ててるかな?」と意識してみることです。

そして、レッスンのときも気をつけられればもっといいですね。

これは、脚を高くあげたりだとか、高くジャンプするよりも大切なことです。

というよりも、正しい重心の掛け方をして、足指をしっかり使えるようになると、勝手にジャンプも飛べるようになってきます。

物事にはなんでも「段階」が大切ですよね。

その第一歩だと思って頑張ってみてください。

足の重心がしっかり整うようになってきたら、今度は足指をより鍛えるステップに移っていきましょう。

もちろん、重心を整えるステップと同時並行して鍛えてもOKです。

足指を鍛えることによって床を踏ん張りやすくなるので、より重心が安定してきますし、つま先を綺麗に伸ばす、床を使う、トウシューズで立つといった動作にも欠かせません。

足指を鍛える一番手っ取り早い方法は「正しいバーレッスンを重ねる」ことです。

具体的には、プリエ、バットマン・タンデュを正しく行うことですが、こちらは長くなりますので、別記事にて。

プリエの記事はこちら

バットマン・タンデュの記事はこちら

「バレエのレッスンだけでは足りない!」という方には、おうちで出来る簡単なトレーニングを取り入れてみることもオススメします。

お家や、レッスン前後にスタジオで、ぜひ試してみてくださいね。

 

・タオルギャザー

・ゴムバンドを使ったエクササイズ

 (こちら英語ですが、動画なので見て真似できると思います)

・総合バージョン

 (足指意外にもたくさんのトレーニングが紹介されています。足指のトレーニングは1:43あたりから)

 

 

足指(足裏)強化グッズ

動画でも使われているグッズで日本で買えるものはこちら↓

・ゴムバンド

アメリカのバレエフットケア用品専門のメーカー「Bunheads」。強度違いで2本がセットになったゴムバンド。用途やレベルに合わせて使い分けることが出来ます。パステルカラーがとっても可愛い!

フランスのバレエ用品メーカー「K.H.Martin」のゴムバンド。強度が強めでカラフルな色が可愛い。国内のプロダンサーがレッスンの合間に使っているのをよく見かけます。

今回足指トレーニングだけでのご紹介でしたが、ゴムバンドは、足首や脚全体のトレーニングやストレッチ、リハビリにも使えるので、1本持っておくと(できれば強度違いで数本)とっても便利です。

ただ、ゴムという性質上長く使っていると破れることもあるので、長持ちさせるためにベビーパウダーを「使用後や長く使わないとき」に軽くかけておいてあげると長持ちします。(大体破れる時は、ゴムの劣化や熱でゴム同士がくっついて破れるので)

 

・足裏コロコロローラー

またまたアメリカの「Bunheades」。このフットローラーはシンプルな作りで長く愛用できます。フチの黒いのはゴムで滑り止めになっています。床を傷つける心配もなし。こちらも国内外問わずプロダンサーがよく愛用しています。コチラ楽天最安値ショップです。

 

3つ目の動画で使われていた、大きめのローラー。足裏だけでなく、背中や脚全体にも使える優れもの。筋膜リリースができるフォームローラーとセットでこの値段は嬉しいですね。このセットで全身のケアができちゃいます!(ロフトとかだとフォームローラー単体で2倍高いです)

 

・ボール

トレーニング用ソフトジムボール。都度付属のストローで空気を抜き入れできるので、持ち運びにもかさばらなくて便利。26cmとバレエトレーニングに丁度良いサイズなので、足だけでなく、腹筋など全身のトレーニングや背中のストレッチにも使えます。

 

チャコットのマッサージボール。4.5cmととっても小さいので、シューズケースに入れてどこにでも持ち運びできます。指で掴んだり押したりするトレーニングはもちろん、イボイボが気持ち良いのでマッサージもできちゃうスグレモノです。

 

トレーニングも大切ですが、トレーニング前後に足裏をほぐしてあげることもとっても大切。

マッサージすることによって結構が良くなり、トレーニング効果がアップするだけでなく、怪我の予防にもなります。

 

 

いかがでしたか?

少し足指の大切さを理解していただけたでしょうか?

足指を鍛えて、みなさんが怪我なく、手っ取り早く上達できることを心から願っています。

Ayu

 

 

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