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バレエの基礎力向上!〜シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ〜

みなさんこんにちは!!

今回は、バレエの動き「シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ」についてお話していきたいと思います。

もしかしたら「シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ」なんて言葉、聞いたことない、なんて人も結構いるかもしれません。

または、「言葉だけは聞いたことあるけど‥クペと違うの?」

日本では「クドピエ」「クッペ」「クペ」「クーペ」など色々な呼び方を同じ意味で使っていることも多いですが、今回のこの記事では正式名称の「シュル・ル・ク・ドゥ・ピエ」は長いので、省略形の「クドピエ」に統一して書いていきたいと思います。

一緒にお勉強して、今までの疑問を解決しちゃいましょう!!

 

クドピエとクペの違い

 

クドピエ

 

フランス語の意味:足首の上に

意味:軸脚のくるぶしに、伸ばした動足が触れているポジション

 

 

クペ

 

フランス語の意味:切られた、突く

意味:跳躍やほかのパへの補助の動き

   (片足からもう一方の足へ素早くすり替え、次の動きへ切るような印象を与える)

 

 

「結局何が違うねん!」って突っ込みたくなりますが、基本的に同じだと思ってもらって大丈夫です。

違いは、「クドピエ」は「ポジション」、「クペ」は「動き」のことを指しているということです。

たとえば、クペ・アッサンブレやトンべ・クペなどという動きがありますよね。

でも、クドピエ・アッサンブレとかトンべ・クドピエなんて言いませんね。

「そんなもんか〜」くらいに思っておけばOK。

 

 

クドピエの位置

 

クドピエには3種類あります。

全部大切なので、ひとつひとつしっかり違いを覚えてくださいね。

 

 

前のクドピエ

 

 

使うシーン:フラッペ、プティ・バットマン、ドゥーブル・フラッペなど

 

前のクドピエは、軸足の足首を動足で包み込む形です。

これが結構むずかしい!

気をつけるポイントはこちら!↓

 

  • 甲をしっかり伸ばし、縮まないように保つ
  • 膝を開く

 

まずはこの2つをしっかりと身体に覚えこませましょう。

膝を開くときは、股関節から開くように注意してくださいね。

膝をしっかり開くと、足先の形も作りやすくなります。

足先を包むこの形は、足先だけでやろうとすると足首がねじれてしまって痛めてしまう危険もあります。

しっかりとアン・ドゥ・オールすることによってくるぶしを包みやすくなるので、「やりにくい」と感じている方はぜひまず「膝を開く」ことを意識してみてください。

そしてこの足先の形がすべてのクドピエの基本になるので、この足先の形を前のクドピエを練習して身体に覚え込ませましょう!!

 

 

条件付きクドピエ

 

 

使うシーン:フォンデュ、スートゥニュ、パドゥブーレ、アレグロ、跳躍など

 

バーレッスンだけでなくセンターやポアントでも使う機会が一番多いのがこの「条件付きクドピエ」。

動脚の足の小指が軸足のくるぶしの上についている形です。

(※くるぶしより上に付ける場合もあります)

ではポイントをお伝えします。

 

  • かかとは軸足につかないように強く前に突き出す
  • 膝を外に開く

 

膝を外に開くのは、先ほどの前のクドピエと同じです。

条件付きのクドピエではより気を付けないと、「鎌足」になってしまいます。

そうならないように、しっかりと股関節からアンドゥオールをして膝を開き、ふくらはぎの筋肉を前に出すように回してかかとを前に出して保ちます。

足を付ける場所は違いますが、足先の形は先ほどの「前のクドピエ」と同じ形を保てるようにしましょう。

 

 

後ろのクドピエ

 

 

使うシーン:前のクドピエのとき、条件付きクドピエのときと同じ

 

前に付けるクドピエは2種類ありましたが、後ろのクドピエはこの1種類だけです。

動足の「かかと」を軸足の「ふくらはぎの下」にしっかりとつけます

ポイントはこちら!↓

 

  • 動足のつま先は軸足につけない
  • 膝を外に開く

 

後ろのクドピエでは先の2つとは逆で「かかと」を軸足につけます。

そのときに、「鎌足」になりやすいので注意!!

鎌足にならないように、つま先を後ろへ伸ばすように形を作ります。

そして今まで以上に膝も前に来やすくなってしまうので、膝をただ開くだけではなく、「股関節」「ふくらはぎ」「かかと」の3点をしっかり意識して全ての部分でアンドゥオールが出来るようにします。

そのときに動足に気を取られすぎて、軸足の付け根が沈み込んでしまったり、土踏まずがつぶれやすくなってしまうので(回内)、軸脚にも気を使ってあげてください。

軸脚もしっかりとアンドゥオールを保ち、付け根がつぶれないように上に引き上げておきます。

そしてお尻もしっかり締めて、膝の動きにつられてしまわないようにしましょうね。

 

 

練習の仕方

 

クドピエを練習するときは、「前のクドピエ」から始めます。

先ほどもお話しましたが、この「前のクドピエ」の形が全てのクドピエの基本になるからです。

前のクドピエはくるぶしを包む分、正しい形を作りやすく、覚えやすいので、まずはこの形を覚えます。

前のクドピエ→横へタンデュ→前のクドピエ

のような練習を繰り返すといいですね^^

前のクドピエの形が覚えられたら、後ろと条件付きのクドピエも練習します。

後ろと条件付きクドピエの練習をするときは、必ず「足先が前のクドピエと同じ形になっているか」「鎌足になっていないか」に注意します。

後ろのクドピエだからといってかかとが前に出ていなかったり、鎌足になっていたりしないように気を付けましょう。

 

 

おまけ:鎌足改善ストレッチ

 

鎌足って?

 

鎌足とは、足先が内側に入り、鎌のような状態になっている「内足」のことを言います。

 

 

 

原因:内側の筋肉が外側に比べて弱いこと

鎌足になると:見栄えが悪く、捻挫しやすい足になります

では鎌足を改善するストレッチをご紹介していきます!

 

ストレッチのやり方

 

  1. 軸脚にもう片方の脚を巻きつける
  2. そのまま軸足でプリエをする

 

注意すること

 

  • 巻きつけている脚の付け根を後ろに引き、膝を外に開いてしっかり張っておく
  • 軸脚の土踏まずが落ちないようにする

 

プリエの深さは、特に最初は深くすると脚を痛めてしまう可能性があるので、自分ができる範囲で少しずつ深くしていってみてくださいね。

 

動画紹介

 

最後にロシア系のバレエ学校でよく行っている、鎌足ストレッチの動画を紹介しておきます。

これはちょっと痛いかもしれないので、特に大人の方は無理しないように、出来る範囲で挑戦してみてくださいね。

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?

クドピエの疑問が少しスッキリしたかな?と思います。

難しいポジションですが、すこしずつ正しい形を練習して覚えていけば、必ず綺麗なクドピエが出来るようになりますよ^^

レッスン中は、フラッペやプティバットマンは音も早くて「そんなこと気にしていられない!」と思うので、レッスンの前後やおうちで少しずつ練習する習慣をつけていければベストです。

自分のペースでちょっとずつ試してみてくださいね^^

 

Ayu

 

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