みなさんこんにちは!
あなたは「キャラクターダンス」を踊ったことがありますか?
クラシックバレエを習っていると、必ずと言っていいほどいつか踊る機会があります。
今回は「入門編」ということで、キャラクターダンスについてや、キャラクターダンスで揃えておくものをご紹介していきたいと思います。
「発表会でキャラクターダンスを踊ることになった」というあなた、
「キャラクターダンスに興味がある」というあなたに、ぜひ最初に読んで欲しい内容です。
★目次★
キャラクターダンスって何?
キャラクターダンスとは、もともと「民族舞踊」とよばれるダンスのジャンルです。
「フォークダンス」ともいいますが、日本でイメージされるフォークダンスって、小学校なんかで男女で手をつないで踊るようなイメージですよね笑
本場ロシアの民族舞踊は本格的でとっても美しく、国立の民族舞踊専門のアンサンブル(バレエ団のようなもの)があったりします。
参考までに動画を貼っておくので、興味のある方はぜひ一度見てみてください。
アクロバティックで迫力のあるテクニックと楽しい雰囲気が満載の、見応えのある舞台です。
(しかもすごく安くで観ることができます!)
イーゴリ・マイセーエフ バレエ団
こちらのアンサンブルは、イーゴリ・マイセーエフ(モイセーエフ)というアンサンブルで、ロシアでもトップを争う有名なアンサンブルです。
次にご紹介する「ベリョースカ」と比べて、アクロバティックな演技が多いのが特徴。
あとはレパートリーになぜか隣国ウクライナの「ゴパック」がよく上演されているのも私立ならではですね。
ベリョースカ
こちらは、ロシア国立のアンサンブル「ベリョースカ」です。
ベリョースカの女性の行進は一糸乱れぬ美しい動きで、なんかお人形さんみたいですね。
「スカートの中はどうなっているんだろう?」と気になる人も多数。
このスカートの中がどうなっているかについては、後々テクニックの記事をアップしていきますので、謎が解けるかも?
ちなみに私事で余談ですが、うちの主人はこのベリョースカで踊っていました。
私がキャラクターダンスを彼から習ったときは、とっても厳しかったのですが、キャラクターダンスを基礎からみっちり学んだことで、クラシックのレベルも格段にアップしたと思います。(あくまで自分比です)
いい筋肉が付いたし、引き上げる力がぐんとアップしたんですね。
話がそれましたが、結局キャラクターダンスはこの民族舞踊のことなんです。
そしてクラシックバレエの舞台で踊られているキャラクターダンスは、もともとこの民族舞踊から派生し、クラシックの舞台にマッチするように振り付けされた踊りなんですね。
クラシックバレエでのキャラクターダンス
「クラシックバレエの舞台の中でキャラクターダンスが踊られる」と説明しましたが、どのようなものがあるんでしょう?
主なものを挙げておきますね。
Etc… |
踊りによってかなりクラシック寄りなもの、改訂された振り付けによってクラシックになっているものもありますが、有名な作品だとこんな感じです。
みなさんが発表会でキャラクターダンスを踊るとなったら、だいたいこの中からじゃないかなと思います。
普段のクラシックとは違う音どりやステップ、アクセントの取り方に、プロでも(日本人の場合)ドギマギすることがよくあります。
あなたが「難しい!」と感じるのも当たり前。
少しずつに慣れていきましょう。
キャラクターダンスを学ぶ意味
海外のバレエ学校ではクラシックと並行して、このキャラクターダンスがカリキュラムに組み入れられています。
ワガノワの試験なんかで見たことがあるかたもいらっしゃるんじゃないでしょうか。
理由は主に、
- クラシックバレエの舞台でもキャラクターダンスが踊られること
- クラシックに必要だけど、クラシックのレッスンだけでは育ちにくい筋肉を効率的に育てられること
- 様々な国の特徴(キャラクター)を理解し、演技に生かすこと
の3つです。
クラシックの舞台でもキャラクターダンスが踊られることについては先ほどもお話しました。
海外のバレエ学校では、プロバレエダンサーになることを前提に教育がされているので、全てのパートが踊れないといけません。
なのでカリキュラムに組み入れられるのは当然のことですね。
残り2つもとっても重要な理由。
キャラクターダンスでは、クラシックでは使わない筋肉をたくさん使います。
「キャラクターダンスのクラスを受けてみたら、ひどい筋肉痛になった」
という声をよく聞きます。
その筋肉は、普段クラシックを踊っているときにはそんなに使っていなくても、その筋肉が育つことでクラシックのテクニックにも生かされます。
足首を鍛えるのにもすごくいい運動をたくさんするし、引き上げ方もしっかり身につけないとうまく踊れません。
このキャラクターを学ぶことで、クラシックのレベルもアップするんですね。
そしてキャラクターでは、ロシア、ハンガリー、スペイン、ウクライナ、東欧、ジプシーなどなど様々な国や民族の踊りを学びます。
それぞれの民族に、それぞれの身体の使い方や手の動かし方があり、全てを理解して踊り分けないといけないのです。
このそれぞれの特徴を習得することで、表現に幅が生まれ、クラシックの演技でももちろん役に立ちます。
例えば、スペインの特徴をしっかり学べばドン・キホーテでクラシックを踊るときの表現に使えますね。
こんな3つの理由で、クラシックのダンサーであってもキャラクターを学ぶ意味は大いにあるんですね。
キャラクターダンスで必要なもの
キャラクターダンスのクラスで必須なのはこの2つ。
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他にも扇子やタンバリンなどがありますが、お教室で用意されていたり、踊りによって必要不要が分かれます。
おすすめキャラクターシューズ
カペジオ
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カペジオのキャラクターシューズは、ちょっと高いですが、本革で傷も付きにくく長持ちするし、足に馴染むので痛みを軽減してくれます。
(キャラクターシューズは靴ずれしたり、靴の中で足が動いて痛い)
ヒールも6センチなので低すぎず高すぎず、幅も程よい太さです。
踊りやすい上に、舞台でも脚を綺麗に見せてくれます。
(ミ○バとかのは素人臭く見えるというか、見栄えが悪いです)
土踏まずにアーチクッションが付いているので、足の疲れまで軽減してくれる優れモノ。
本番用に(もちろん練習用と兼用でもOK)一足持っておくとかなり使えます。
ZUM
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こちらは練習用のみだったらおすすめ出来るシューズ。
見た目はイマイチですが、ヒールが低く太幅なので安定感があり、初心者の方でも安心して履けるシューズです。
キャンバス地なのでお値段が安いので、舞台ではなくクラス用、ワークショップ用にいいかもしれません。
見栄えにこだわらないなら、こういったタイプのもので発表会に出られている方もいらっしゃいますし、「とりあえずの1足」としてはいいかも。
ただ、私は個人的にあまり好きじゃないです。
というのは、足になじまなくて固いので、靴ずれを起こしてしまったことがよくありました。(子供の頃、WS用にこちらを履いていました)
あと、足についてこないというか、「THE・靴!」という感じなので、爪先も伸ばしにくかったのを覚えています。
これは好みと、合う・合わないがあるので断言はできませんが、口コミの一つとして参考になれば嬉しいです。
グリシコのティーチャーズシューズ
余談ですが、本当は私が気に入って履いているグリシコのキャラクターシューズをおすすめしたかったのですが、日本では買えない上に、オンラインショップでの販売も今はないみたいなので、残念ながら今回私物の写真のみでの紹介となってしまいます。
もしロシアに行く機会がある方がいらっしゃれば、ぜひ試して欲しいです。
ちなみに、キャラクターシューズではなく、ティーチャーズシューズという商品名だったと思います。(うろ覚え)
安いし、柔らかくて軽くて、足と一体化してくれる、ヒールが低いのに見栄えもいいといった、まさに非の打ち所がないシューズです。
ワガノワの生徒が履いているのもよく動画などで見かけます。(私自身、ワガノワに通っていた友人に教えてもらいました)
私は12足予備を持っていますが、耐久性が高いので全然手をつけてません。笑
とっても素晴らしいシューズなので、どこかでみかけたらぜひ手にとってみてください^^
キャラクタースカート
王道タイプ
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こういったものを1枚持っていればレッスンはOK。
もちろん、「特別に買うのはちょっと‥」という方は、お手持ちの黒い巻きスカートでも大丈夫ですよ^^
舞台のリハーサルとかだとスカートを持って踊ることがあるので、これくらいの長いものがあるとベストです。
RAD検定用キャラクタースカート
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こちらはRAD検定(ロイヤルアカデミーオブダンス)に対応しているスカートです。
いずれ受ける予定がある方は、初めからこちらを購入してもいいと思います。
扇子
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扇子も色々ありますが、すぐに潰れる(折れる)ので、練習用は安いものでOK。
ただ安すぎると、それこそよりすぐに壊れたり、開いたり閉じたりがしにくかったりするので、ちゃんとバレエ用のものを購入することをおすすめします。
チャコットとかで買うと高いので、インターネットで買っちゃいましょう!
ちなみに今回紹介している扇子は、舞台でも使える綺麗なものです。
潰れてもガムテープやセロハンテープで止めてあげると、しばらく使えますよ。
「とにかく安いものを!」という方には↓もおすすめです。(半額くらい)
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まとめ
いかがでしたか?
キャラクターダンスのことをちょっと知ってもらえたでしょうか?
今回はお話ばっかりだったのでつまらなかったかも‥スミマセン
今度の「初級編」では、実際のステップや手のポジションなどをお伝えしていければと思うので、興味のある方はぜひブックマークしてお待ちいただければ嬉しいです。
みなさんにとってキャラクターダンスがもっと身近なものになってもらえるよう、私も頑張ります!!
Ayu