こんにちは、Ayuです。
今回は、足のお悩み「扁平足」についてお話していきたいと思います。
扁平足でお悩みのあなた、お子さんや生徒さんが扁平足で困っている、というあなたの参考になれば嬉しいです。
★目次★
「扁平足」って?
扁平足とは、「足の裏のアーチが崩れ、土踏まずがない足」のことを指します。
人間の足の裏には、片足ずつそれぞれ3つのアーチがあり、それぞれ、「外足縦アーチ」「内足縦アーチ」「横アーチ」という名で呼ばれています。
このどれか又は全てのアーチが崩れることによって、姿勢が崩れたり歩き方がおかしくなってしまった結果、腰痛や首の痛み、膝の痛みなどを引き起こしてしまいます。
足のアーチが崩れるせいでバランスが取りづらいため、こけやすかったり、今は大丈夫でも年齢を重ねるごとに転倒しやすくなったりもします。
バレエでは足の裏をふんだんに使う動きばかりなので、少しレッスンをしただけでも足が疲れたり、足の裏がつりそうになったり、トウシューズで上手く立てなかったりなど、様々なトラブルを引き起こしてしまいます。
そのまま無理にレッスンを続け、舞台前などで練習回数が増えたり、練習がハードになってくなると、「足底筋膜炎」となって足裏の「足底筋」に炎症が起こり、バレエどころか歩くのもままならないくらい足が痛くなってしまうこともあります。(私も経験済みです)
もちろんテクニック的にも、足の裏の筋肉が弱まっている状態なので、しっかり足裏を使うことができず、ジャンプが苦手だったり、細かいポアントワークが苦手だったりということが多々あります。
扁平足の原因
ではなぜ、扁平足になってしまうのでしょうか?
実は、人間は生まれたばかりの赤ちゃんのときは、みんな扁平足です。
なので、「生まれつき扁平足だから‥」ではなく、みんな生まれたばかりのときはそうだったんです!
では、いつその差が出てくるかというと、ズバリ「幼少期にどれだけ足裏を使って運動したか」で決まるんです。
子供時代に裸足でいる時間が長かったり、外でたくさん遊んでいる子は比較的扁平足になりにくいです。
靴もそう。
「すぐに大きくなるから」といって、子供に合わない靴を履かせていると、足の指を突っかけた状態で歩く癖がついたり、靴によって足裏をサポートする役割ができなかったりするために、扁平足のまま幼少期を過ごしてしまい、結果扁平足が治らない、という原因もあります。
もう一つの原因として、「大人になってからの扁平足」というものもあります。
現代ではコチラも多くの方が発症しており、子供時代は扁平足ではなかったのに、だんだん扁平足気味になってきた、という大人の方をよく見かけます。
コチラの原因も先ほどと同じで、一番の原因は「運動不足」。
現代では昔に比べて便利な世の中なので、歩く機会が減りましたし(大体みなさん乗り物で行動しますよね)、メタボや太り気味、なんて方も少なくないと思います。
そんな生活のせいで、足の裏の筋肉が衰えた結果、扁平足になってしまうのです。
扁平足とともに現れやすい症状
足底筋膜炎(足底腱膜炎)
扁平足であるがゆえに、様々な他の症状も併発してしまうことが多々あります。
ひとつは先ほども少しお話した「足底筋膜炎」(又は足底腱膜炎)。
これは、マラソン選手などに多い、とよく言われていますが、実はバレエダンサーにも結構多い症状だったりします。
足のオーバーユースが原因とされており、ジャンプなど足裏で衝撃を吸収する動きをしすぎたために、足裏のアーチを支える「足底腱膜」に傷や断裂が起こり、痛みを発生させてしまいます。
扁平足の人、逆にハイアーチの人がなりやすいとされています。
症状は、かかとの痛み、土踏まずの痛みが多くを占めますが、遠心部(足指や足首)が痛むこともあります。
特に、朝起きたときや、レッスンをはじめたときに痛みが酷いのが特徴です。
治療方法は、鍼、温熱療法、テーピング、インソールなどが主流ですが、痛みが酷いときはレッスンをお休みしなくてはなりません。
更にひどくなると、手術しなければいけない場合もあります。
回内足
回内足も扁平足と併発しやすい症状の一つです。
回内足とは、足の内側の出っ張った骨(足首の下にあります)が下に落ちるように歪んで、アーチが崩れている状態のことをいいます。
バレエでは、無理にアンドゥオールをしようとしすぎた結果、回内足になってしまっているパターンがよく見受けられます。
特にX脚の人や足首が柔らかい人がなりやすいです。
この回内足がひどくなると、うちくるぶしの下の出っ張った骨(舟状骨と言います)に炎症が起こり痛みが出たり、外反母趾、アキレス腱炎などの症状も引き起こす原因となってしまいます。
回内足と扁平足はとても併発しやすい関係にあるので、扁平足でお悩みの方は、回内足出ないかどうかもチェックしてみてください。
回内足を治すには「インソール」が効果的だと言われています。
かくいう私も幼少期から酷い回内足で、病院からプラスチックの強制靴を渡されていました。
ただ履くのが恥ずかしくて、履かないでいたために、大人になるまで回内足のまま過ごしていました。
大人になってから「あのときちゃんと履いておけばよかったな」と後悔することもありますが、自分でもある程度治すことができます。
扁平足を治そう!
そんな怖ーい扁平足ですが、自分の力で直すことができます!
少し時間はかかりますが、自力で直すことによって、足りていない&衰えた筋肉を補ってあげるので、その場しのぎの治療ではなく、再発を防ぐことにもつながります。
また、万が一再発してしまったときにも対処法を知っておくことで、自分の体と相談しながら治療していくこともできますね。
トレーニング1〜タオルギャザー〜
コチラの動画では、タオルギャザーをするときに間違えがちなポイントもしっかり説明してくださっているので、とても分かりやすいです。
トレーニング2〜足ゆびじゃんけん〜
足指じゃんけんは特に説明しなくてもみなさんお分かりになると思うので、今回は足指じゃんけんがそもそもできないorしづらい方のための動画を紹介させていただきます。
また、「足指じゃんけんでは物足りない」という方にもオススメのトレーニングです。
トレーニング3〜後脛骨筋トレーニング〜
あまり知られていないですが、コチラのトレーニングもオススメ。
日本人ダンサーは後脛骨筋が弱い傾向にあります。
しっかりトレーニングしていきましょう!
トレーニング4〜過回内改善トレーニング〜
扁平足のほか、回内足の改善にも有効なトレーニングです。
このトレーニングをすることによって、「足裏のアーチが上がった状態」を知ることができ、意識もできるので、筋肉を鍛えるだけでなく、普段立っているときもこの感覚を覚えて意識するとより効果が現れやすいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
扁平足は日本人にはとても多いと言われていて、足裏を酷使するバレエダンサーでも扁平足の方がたくさんいらっしゃいます。
後々怪我につながらないためにも、早めにケアをしてあげることで、長く快適に踊れるますし、自分の足と向き合ってあげることが大切です。
この記事を読んでくださったあなたが、足のトラブルなく、より快適にバレエを続けていけることを心から願っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
Ayu
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