今回の記事では、「バレエ教師になるためには、どうすればいいか」をお伝えしていきたいと思います。
バレエをされている方の中には、
- 「バレエを続けていくにはお金が必要‥」
- 「だけどスーパーのアルバイトはしたくない」
- 「バレエに関わる仕事をしたい」
- 「バレエの先生になりたいけど、どうやってなればいいかわからない」
などなど、たくさんのお悩みがあると思います。
できれば好きなバレエを仕事にしてお金をもらえれば一番ですよね。
今回は、そんなお悩みに答えるべく、いくつかの方法をみなさんにお伝えいたします。
バレエ教師になる方法
バレエ教師になるには、いくつかの方法があります。
- 通っているスタジオの先生に頼んで、アシスタントとして雇ってもらう
- 自分で求人を探してアルバイトor業務委託として働く
- 自分でスタジオを開く
日本では主にこの3つから選ばれています。
それでは、一つ一つどんな特徴があるのかみていきましょう。
通っているスタジオの先生に頼んで、アシスタントとして雇ってもらう
一番簡単で入りやすい方法ですね。
※今回は「バレエカンパニーを除く」一般的な個人スタジオで先生になることを前提にお話しています。
メリット
- 慣れた環境ですぐ働ける
- 生徒さんとの距離が近くなる(自分も先生でもあり、生徒でもあるため)
- 先生に認めてもらわないといけない
デメリット
- お給料が安いかもしれない、時給交渉がしにくい
- あくまで「サポート役」としての教師の位置付けである
- 外部との交流が少ない
この方法の一番いいところは、なんといっても「今まで自分が習ってきたお教室で教えられる」こと。
新しい職場ではないので、環境になれるところから始める必要がなく、働きやすいです。
周りの先生や先輩は顔見知りなので、人見知りの人でも安心ですね。
ただ、今まで「生徒」のステータスだったのが「先生」に変わるので、先生同士の人間関係や経営のことなど、見たくなかった部分にも足を踏み入れることになります。
実際に、「自分が生徒だったときと、同僚or仕事の先輩としての先生の態度が全然違い(当たり前ですが)、嫌になってやめてしまった」という声もよく聞きます。
お金をいただいてお仕事をする以上ある程度仕方のないことではありますが、そこを割り切れるかどうかが大切になってきます。
もし、「今スタジオの人間関係が心地よくって、環境を変えたくない」なら、別の場所で教師として働く選択肢を視野に入れた方がいいかもしれません。
また、発表会などのときはいつも以上に忙しくなります。
自分のリハーサルはもちろん、子供のリハーサルにももちろん出なければなりません。
慣れた先生はあなたに頼みやすいので、多くのことをお願いされるかもしれません。
そうなったときに、「子供の指導や世話が忙しくて、自分の練習が出来なかった」となることもしばしば。
特に個人スタジオだと時間拘束について曖昧に決められているので、時給なしで何時間も働かないといけない‥ということもあります。
もちろん、「勉強のため」と割り切って頑張れれば立派です。
そうでなければ不満が溜まっていく一方で、結局辞めざるを得ない、という状況にもなりかねません。
もちろん、
「生徒だったときと何も変わらなかった」
「先生との距離がより縮まって、もっとこのスタジオが好きになった」
といういい結果を生むこともあります。
これはスタジオによって本当にバラバラなので、実際に働いてみないことにはわかりません。
スタジオで教えてみたい方は、主催の先生からオファーがあればベストですが、自分から「勉強のために子供を教えたい」とお願いしてみましょう。
ちなみに、カンパニーから、付属のスクールに先生として配属される場合はもう少しゆるいです。
カンパニーは、あくまで「バレエ団優先」なので、ダンサーとしての両立ははるかにしやすいです。
そもそもカンパニーに所属している場合は、既に「バレエダンサー」という職業があなたのステータスなので、上記のような「生徒」とは考え方が違います。
可能であれば、「カンパニーに所属→付属のバレエスクールで教える」というのも視野に入れておきましょう。
自分で求人を探してアルバイトor業務委託として働く
普通のアルバイト同様、バレエ教師にも求人があります。
ただ、「求人が少ない」というのが少し困るポイント。
「Indeed」という求人サイトでは、他の求人サイトに比べてバレエの求人が多く掲載されていますので、興味のある方は一度見てみてくださいね。
メリット
- ちゃんとした契約がもらえる
- 必ず時給が発生する
- 交通費も出る可能性がある
- 自分の習ってきた環境ではないところで教えることで、知識が広がる
- 研修がある場合も多く、初めてでも鍛えてもらえる
デメリット
- 環境に慣れるところからのスタート
- 求人が少ない
- 職場である教室の方針に従って指導しなければいけない
この方法は、初めから「生徒ではなく教師として」そのスタジオに入るので、完全にあなたのことを「先生」として扱ってくれるのがいいところ。
お給料はしっかり発生しますし、最初に契約をするので関係が曖昧になりにくいです。
スケジュール管理をしっかりすれば、自分のリハーサルや舞台との両立もしやすいですね。
その分、スケジュール管理はしっかりとしなければなりません。
舞台やリハーサルがあるなら、事前に代講をお願いしないといけませんし、勤務先の発表会のスケジュールと被らないようにもしなければいけません。
大手の会社の場合は、会社に頼めば代講を見つけてもらえる場合もあります。
とはいっても、自分が担当するクラスを割り当ててもらえるので、スケジュールは組みやすいです。
「毎週固定で〇〇時〜〇〇時、そのあと(前)は自分のレッスンへ行く」など、決まった予定が前後しにくいので、自分の時間も作りやすいですね。
自分の時間も作りつつ、しっかりと稼ぎたい場合はこの方法がオススメです。
自分でスタジオを開く
この方法は、最も大変で、時間もお金もかかってしまいます。
ですが、「自分のスタジオを持つのが夢」というダンサーも少なくないと思います。
この方法を選択するにしても、ある程度教師としての経験を積むために、上記1or2の方法で先に働いてみることをお勧めします。
自分で教室を持ったら、
- 経営
- 人事
- 事務
- 広告・広報
- 指導
全てを自分で行わなければなりません。
また、スタジオを借りたり建てたりと初期費用もある程度必要になってきます。
経営や事務、広報はやりながら覚えていけばいいですが、ある程度知識があるとなお心強いですね。
(経理などは慣れないうちは結構大変です。お金があれば税理士の先生に任せられると楽ですが、経営状態を把握するためにもある程度の知識はあった方がいいです。そうでない場合は自分で確定申告までやらなければいけません。今は便利な会計ソフトもあるので一人でもできます!)
あとまだまだ少数派ですが、バレエ教室のフランチャイズ経営というのもあります。
コンビニなどで聞いたことがあるかと思いますが、最初に決まった金額を支払い、経営や事務などのマニュアルなどを一括で受け取り、そのやり方に従って経営をしていきます。
スタジオは用意してもらえるので、「マーケティングをして不動産を探して契約して‥」という手間が省けます。
あとは広告の手間も省けるのが大きいですね。
自分で一から調べる必要がないので始めやすいですが、そのフランチャイズ元の会社の経営方針を知って納得してから契約しなければいけません。
いずれにしても、ぐんとハードルが上がる方法になります。
でも、「自分のスタジオを持ちたい」という夢があるなら、まずは先生の経験を積むところから挑戦してみましょう。
教室の経営についてはいずれまた別記事で書こうと思っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
あなたにぴったりの方法は見つかりましたか?
この記事があなたの夢の第一歩となれれば嬉しいです。
Ayu