みなさんこんにちは!
今日も引き続き「おうちでプロダンサーと一緒にレッスン」シリーズをお届けします。
今回は、ボリショイバレエ団のプリンシパル、「マリーヤ・アレクサンドロワ」さんと、「ウラディスラフ・ラントラートフ」さんお二人のレッスン動画です。
先生は、以前もこのブログで紹介した「ダンスシークレット」のイリヤ先生。
ワガノワバレエ学校の理論学部長をされていて、とってもお茶目だけれど、バレエの理論をもとにしっかり基礎から丁寧に教えてくださる、ステキな先生です。
出演ダンサープロフィール
マリーヤ・アレクサンドロワ
1978年生まれ、モスクワ出身。
モスクワバレエアカデミーで学び、モスクワバレエコンクールなどたくさんのコンクールで金賞を受賞。
その後、ボリショイバレエ団でソリストを務めます。
セルゲイ・フィーリン(元ボリショイバレエ劇場芸術監督)やニコライ・ツィスカリーゼ(現ワガノワバレエ学校校長)など当時の大スターのパートナーを長年務め、順調にキャリアを形成し、プリンシパルへと昇格。
2017年2月に惜しまれながらも退団し、その後は契約ベースでボリショイバレエ団にて活躍されています。
ウラディスラフ・ラントラートフ
1988年生まれ、モスクワバレエアカデミーを卒業。
多くの有名な先生に師事していましたが、その中に動画のイリヤ先生もいらっしゃいます。
両親ともにバレエダンサーで、お父様はスタニスラフスキー劇場のソリストでした。
ちなみにお兄様も、ボリショイバレエ劇場のバレエダンサーというバレエ一家。
2006年からボリショイバレエに入団し、ソリスト、プリンシパルとして数々のレパートリーを上演。
ボリショイ劇場だけでなく、世界中で公演を行い、素晴らしい賞もたくさん受賞されています。
ちなみにお二人は歳の差こそあれどご夫婦で、公私共にパートナー。
舞台でも息ぴったりの素敵なパートナーシップを魅せてくれています。
また、イリヤ先生については、前回の記事でも紹介させていただいたので、今回は割愛させていただきます。
気になる方は↓の記事を参考にされてくださいね!
(前回の記事「おうちでバレエレッスン〜大人向けバレエスタジオ「ダンス・シークレット」〜」
また、イリヤ先生とともに、このスタジオ「ダンス・シークレット」の創設者のひとりである、ソフィア・キム先生とイリヤさんご夫婦のわんちゃんアシスタント「ティナちゃん」も出演されています。
とっても可愛くって癒されますね。^^
何気なくレッスンに溶け込んでいます。
オンラインレッスン動画
レベル:初級〜プロフェッショナル
レッスン構成
※カッコ内の時間は、説明が終わって音楽がスタートする大体の時間です。
- ウォームアップ(1:04)
- プリエ(3:45)
- バットマン・タンデュ(9:55)
- バットマン・タンデュ2(12:54)
- バットマン・タンデュ・ジュテ(15:28)(バランソワール、ジュテ・ピケ)
- バットマン・タンデュ・ジュテ2(19:12)(スロー)
- ロン・ド・ジャンブ・パール・テール(23:42)
- バットマン・フォンデュ(31:28)
- バットマン・フラッペ&ロン・ド・ジャンブ・アン・レール(36:37)
- アダジオ(39:37)
- アダジオ2(42:58)(センターレッスンのための軸チェック。脚は45度で大丈夫)
- グラン・バットマン・タンデュ・ジュテ(46:23)
- ストレッチ(48:53)(自由にストレッチ)
レッスン内容
バーレッスンのみの約50分間のクラスです。
一つひとつのアンシェヌマンが短く、複雑な動きが全くない上に、ゆっくりな動きが多いので、初心者の方からプロレベルまで対応しているクラスです。
軸を感じることに重きを置いたユニークなバーレッスンもふんだんに盛り込まれていて、普段のレッスンとは一味違ったレッスンを受けることができます。
動き自体は複雑ではないですが、ポールドブラが至る所に使われていたり、軸を確認するような動きがちょこちょこ入ってきたりするので、やってみると慣れていない方は結構キツイかもしれません。
やってることは本当―にシンプルなんだけど、難しい。
基礎を試されるクラス内容です。
「普段もっと難しいクラスを受けている!」
はずのあなたも苦戦するかも‥?
でも、こういった基礎のクラスは、どんなレベルになったとしてもとっても大切です。
私も、プロになってからも、大人クラスの初級に通い続けていました。
難しいアンシェヌマンや、ダイナミックなジャンプや回転に気を取られてしまいがちなプロのクラスでは忘れてしまいがちな大切な基礎を、自分と向き合いながら確認できる、大切な時間でした。
なので、初心者の方はもちろん、プロを目指しているあなたにも是非受けてほしいおすすめのクラスです。
レッスンでの注意
レッスンでイリヤ先生が注意されていることを、いくつかここにまとめておきます。
実際にレッスンをするときの参考にしてみてくださいね。
・ルルヴェで上に上がるときに、既に手はアンオーで完成されているように。(手が遅れないように)
・ジュテ・バランソワールのときの顔は、徐々にゆっくりとつけましょう。(なめらかになるように。鋭く変えない)
・横ポールドブラ付きのジュテをしているとき、軸足が傾かないようにしましょう。
軸足が傾くと、ジュテをしている方の足のかかとで床をしっかり擦れなくなってしまいます。
・「バットマン・フォンデュ」はその昔、「片足でのプリエ」という動きのみでした。
つまり、足を出す動きではなかったのです。
本来の「片足でプリエ」では、かかとが上がるぎりぎりまで深くプリエをして、上体が歪まないように注意しましょう。
・デヴロッペのときは、パッセで止まらないですぐに脚を出しましょう。
・アダジオで出した動脚を曲げるときは、よりアン・ドゥ・オールを強めます。
特に後ろから横を動かすときは、すぐにかかとを前に持ってきて、アン・ドゥ・オールを失わないように気を付けましょう。
・グラン・バットマンのとき、両肩をまっすぐにするのはもちろんですが、肋骨の部分も肩といつも平行になっているように気を付けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
簡単そうに見えますが、やってみると難しくて、基礎をしっかり確認できる正統派レッスンを紹介しました。
子供さんから、プロフェッショナル、成人の方まで幅広く挑戦していただけると思います。
ぜひこの機会に基礎を見直して、全体のレベルアップにつなげていきましょう!!
ご質問やご意見などがありましたら、コメントにていただけると嬉しいです。
みなさんのバレエテクニックが向上することを願って‥
Ayu