みなさんこんにちは!
今回は、「バットマン・タンデュ・プール・ル・ピエ」についてお話していきたいと思います。
「何それ?」と思ったあなた。
それもそのはず。
私がグーグルで検索したときは、なんと「検索結果1件」! 😯
だけど多分あなたも普段のクラスのバーレッスンでやっていると思います。
「バットマン・タンデュ・ルルヴェ」と呼ばれることもありますね。
先生は単に「タンジュ、2番」「タンジュ、置く」とか言ってらっしゃるかもしれません。
実はそのパにもちゃんとした名前があるんです。
初級クラスでも上級クラスでもよく出てくるこのパを、今回はマスターしちゃいましょう!!
★目次★
プール・ル・ピエってなに?
こちらはワガノワバレエ学校の3年生のバットマン・タンデュ。
プールルピエは、この動画の1:05-1:22くらいのときにやっているパです。
どうですか?
クラスでやったことありませんか?
プールルピエは、バットマン・タンデュをした後に「かかとを床に下ろして、またつま先を上げて」タンデュでポジションに戻す動きのことを言います。
特に横のタンデュをした後によく取り入れられる動きです。
ただかかとを置くだけのように見えますが、たくさん気をつけるポイントがあります。
そして正しく動ければ、脚を鍛えるとってもいいエクササイズになります。
プールルピエの気をつけるポイント
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かかとを下ろすときに重心を動脚に移動させない
一番よく見かける間違いが「重心を軸足に移動させてしまう」こと。
つまり、タンデュ→第2ポジション→タンデュになってしまっていることです。
これではプールルピエの意味がありません。
(ちなみにあえて軸足に重心を移動させてそのまま軸足をチェンジしてタンデュしたり、タンデュから2番のプリエにしたりなど、「重心を変えることに意味を持たせる」タンデュの動きがあります。でもこれはプールルピエと呼びません)
プールルピエで鍛えられるのは「アキレス腱」「足の裏」「足の甲」なのですが、これではこれらの部分は全く鍛えられません。
子供のうちや大人から習い始めてまだアキレス腱に柔軟性がないといった場合でも、「かかとが浮いた状態でもいいから」重心を移動させずに行うことが大切です。
いつも軸足に100%重心を乗せたままにしておいてください。
それよりも「腰が落ちないようにする」ことをしっかり守って、少しずつかかとが床に着くように練習していきましょう。
かかとを下ろすだけでなく、足の指もしっかり使う
かかとを床に下ろすときは「ドスン」とやみくもに下ろすのではなくて、足の指の関節一本一本を徐々に床に着けていくように、慎重に行いましょう。
かかとが床に着くのは「最後」です。
足の裏や指の関節と筋肉を全部使うようなつもりで下げていって、最後にアキレス腱を伸ばすようにしてかかとを床につけます。
こうすることで足指と足裏が鍛えられるし、正しいルルヴェをする準備にもなります。
もちろん、トウシューズでしっかり指を使うための練習にもなりますよ。
かかとを下ろすときにさらにアン・ドゥ・オールにする
かかとを下ろすときは、タンデュに出した時よりもさらにアンドゥオールになるように心がけます。
かかとが必ず、第2ポジションのときのように、軸足と一直線の位置にあるようにしましょう。
そのためには、ふくらはぎを前に回して、かかとが前に出るようにすること。
この「筋肉を外に回しながら」足を置く動作は、身に付けておくとルルヴェからアテールに戻すといった動きでも同じようにアンドゥオールが常に保たれるので、とっても綺麗に見えます。
バレエの「脚を一歩出す」動作が美しくなるように、しっかりアンドゥオールを意識しましょう。
下ろしたかかとは勢いよくポアントに伸ばす
プールルピエをするとき、どうしても「下ろす方」に注意が行きがちですが、ポアントに伸ばす方の動きもとっても大切です。
かかとを床から上げるときは勢いよく、素早く、力強く上げることがポイント。
まるで「ふくらはぎの下にかかとを引き上げるようなつもり」でやってみてください。
この動作をしっかりやっておくとトウシューズを履いたときに、ポアントでルルヴェで立つための筋肉や、ジャンプをするときに床を蹴り上げるための筋肉が鍛えられます。
下ろしてくるときはゆっくり、上げるときは素早く、とメリハリをしっかりつけるのが、このプールルピエの最大のポイントです。
まとめ
いかがでしたか?
プールルピエって聴き慣れない言葉ですが、あなたも「やったことがある!」はずです。
ただ第2ポジションに置くだけじゃなくって、気をつけるポイントがたくさんあるんですね。
そしてこの気をつけるポイントをしっかり意識することで、ただの動きからしっかり脚を鍛えるエクササイズになるし、バレエのいろんな動作が美しくなるという素晴らしいパです。
これをきっかけに、まずは1つずつからでも意識して、正しいプールルピエを身につけてくださいね。
そして、できれば名前も覚えてみてくださいね。
先生にもびっくりされちゃうかも。
それでは、みなさんが素敵にバレエを踊れるようになることを願って‥
Ayu