みなさんこんにちは!
以前も第一弾としてQ&Aを記事にしたところ好評だったので、今回は第二弾です。
前回ありがたいことに質問をいただいたのでQ&A形式で解説していきたいと思います!
Q5. ダイエットしていて、少し体重が落ちたのですが、また停滞しています。 もうすぐ発表会があるので焦っています。 この先どうやったら体重が落ちるのでしょうか? |
A. 体重が落ちたのは素晴らしいことです!まずは自分を褒めてあげてくださいね!
さて、体重が停滞しているとのことですが、もし同じようにダイエットを続けているのであれば、「身体が慣れてしまった」ことが原因かと思われます。
ダイエットを始めたときは、今までよりもカロリーをセーブしたり、質の良い栄養を摂って無駄なものを省いた食事をしたりするので、割とスルッと痩せていく方が多いです。
でも、ある一定期間が経過すると、あなたの身体がそのセーブされたカロリーや良質な食に慣れてしまうので、痩せにくくなる時期がやってきます。
いわゆる「停滞期」ですね。
これを解消するには、「運動量を増やす」もしくは「高カロリーな食事を1ヶ月に1度だけ取り入れてみる」ことです。
ダイエットを続けていると身体が「省エネ化」するので、それ以上体重を落とすには「消費カロリーを今よりも上げる」もしくは「身体に省エネではいけないことを教えてあげる」のです。
運動量を増やすのは、カロリー消費量を上げるため。
でもバレエダンサーなら普段から運動しているので、これ以上運動量を増やすのは難しいかもしれません。
そんなときは2つめの方法です。
メカニズムはこうです。
「ダイエットを始めて、摂取カロリーが落ちた」
↓
「今までの運動量や普段の生活で消費しきれなかったものが、食生活の改善によって消費できるようになってきた」
↓
「体重が落ちた」
↓
「その摂取カロリー(食事内容)で活動することに体が慣れた」
↓
「同じ活動量でも消費エネルギーが減った(いわゆる省エネ化)」
↓
「体重が停滞している」 ←今ここ
↓
「高カロリーな食事をたまに食べる」
↓
「身体がびっくりして、「今のままの消費サイクルでは間に合わない!」と認識する」
↓
「身体が同じ活動量で消費するエネルギーをUPしようとする」
↓
「またダイエット食に戻す」
↓
「ダイエットし始めのエネルギー消費量に戻るが、摂取カロリーは抑えてあるのでまた痩せる」
といった仕組みです。
ただ頻繁にこの高カロリー食生活を取り入れると、ただの「ダイエット失敗」「リバウンド」になってしまうので、2週間に1日、または1ヶ月に1日程度にとどめましょう。
最初は月1回でも大丈夫です。
ただ高カロリー食といっても、好きなものを好きなだけ食べていいというわけではないのでご注意を。
できればダイエット中の健康的な食事に加えて1〜2品、普段我慢していたものを取り入れるとかがおすすめ。
自分へのご褒美にもなって、ダイエットへのモチベーションがアップするし、1〜2品程度なら極度に体重が戻る心配もありません。
翌日、体重が増えているかもしれませんが、それがすぐに脂肪になるわけではないし、増えた分はたいてい水分なので、またダイエット生活に戻せばすぐに消費します。
ちなみに私は高カロリー食(チートデイと呼んでいます)の翌日は、あえて体重を測らないことに決めていました。(過去形なのは、今はダイエットが必要ない身体になったので)
わかってはいても、やはり体重が増えていることで罪悪感や後悔を感じてストレスになってしまうからです。
この辺りは好みの問題ですが、これでストレスを抱えるとまた違うダイエットに手を出そうとか思ってしまったり、やけ食いに走ってしまったりする恐れもあるので、心配な方は私のようにあえて「体重計に乗らない」のもひとつです。
ちなみにダイエットになれてくると、普段からあえて体重計に乗らない選択をする場合もあります。
バレエダンサーの場合は特にそうですが、よっぽどの体重でない限り「体重が何かに影響する」ってこと、ありますか?
格闘技なんかでは、体重ごとに階級が決まったりするのでみなさん必死に測定日までに体重を落としますよね。
でもバレエはそうではありません。
教室でダイエットのために先生が毎週体重測定を課している、などというのもたまにありますが本質は違いますよね。(ちなみに私が子供の頃通っていた教室では、体重測定が毎週あり、規程のラインを超えると増えた分or規程ラインから超えた周数分マラソンをさせられていました‥;)
バレエに限って言えばどちらかというと、体重よりも「見た目」と「必要な筋肉がついている身体」の方が重要です。
見た目は、レオタードを着てレッスンに通っているなら自分でも必ず目にするし、痩せると先生や同僚が「痩せたね」と言ってくれます。
必要な筋肉というのは、バレエを踊るために必要な筋肉のことです。
ダイエットをしすぎてヘロヘロ、ヒョロヒョロの身体では体力も持たないし、エネルギッシュな踊りもできませんよね。
男性ダンサーがよく言いますが、「ガリガリで力がない子より、体重があってもしっかり引き上げが出来ていて、しかるべき基礎やテクニックを身につけている子の方が一緒に踊りやすい。」
これはみんな言いますね。
力がないと、「寝ている赤ちゃん」と同じで、たとえ体重が軽かったとしても重く感じてしまうのです。
例えばジャンプのリフトのとき、1人でもしっかりと力を使ってプリエをして飛び、引き上げてポーズをとることのできるダンサーは、男性がサポートに入っても「持ち上げる必要」がありません。
ですが、力がなくて地面から飛ぶ段階からサポートしていたらどうでしょう。
下から持ち上げて、下手すりゃ上でそのままキープしたりくるくる回ったりしますから、めちゃくちゃしんどいですよね。
何が言いたいかというと、1キロ2キロの体重を気にしたり、それでストレスが溜まるんだったら、体重計には乗らないほうがいいです。
無駄なものを食べないようにして、質のいい栄養をとって、しっかりレッスンに通う。
自分では見た目の変化に気づかずモチベーションが保てないという人は、毎日お風呂に入る前でも、レッスンの前後でも、決まった時間に自分の姿を写真に撮るのがおすすめ。
なるべく薄着がいいです。
その写真を見比べて痩せていることが実感できれば、モチベーションもアップしますよ^^
長々と書いてきましたが、停滞期を乗り切るコツはお分かりいただけたでしょうか?
「停滞してもダイエット失敗じゃない」ということをしっかり頭に入れて、むしろ停滞期まで痩せられた自分をまず褒めてあげること。
そして、月1回もしくは2週間に1回チートデイをもうけて、消費カロリーUP&ストレス解消を一気に実現しちゃいましょう!